車関係

【LA300S】アイドリング不調、IGコイル、プラグ交換

引用:ダイハツホームページ

こんにちはShimoです。

前回エコアイドル点滅を消去したミライースですが、今回はエンジン不調についての原因追求、対応策をまとめてきます。

平成29年式の65000km走行のミライースです。

エコアイドル点滅の消し方は一番下に記事リンク貼っておきます。

走行時にマフラーから「ボフッボフッ」という違和感のある排気音

エンジンをかけてアクセルを吹かすとボフッボフッと聞きなれないマフラー音

さらにはアイドリング時にエンジンが止まりそうな感覚坂道を登らない

さまざまな違和感に見舞われたLA300Sミライースですが、この感じはあれだな。

とすぐ思いました。これは1本点火してない。

原因は後から調べるとして、エンジン不調の理由はわかりました。

エンジンが動く仕組みとは

ガソリン車はエンジン内にてガソリンと空気を混合し圧縮、そこへ点火プラグを用いて火花を飛ばすことでピストンが上下します。

車種によって変わりますがミライースは3気筒です。つまりピストンが3つあります。

その3つのピストンが順番に爆発することによりエンジンが回っています

※大まかに説明しています。

つまりこのミライースは通常3気筒なのに何らかの要因で2気筒しか正常に作動していません

そのために

  • 調子の悪いピストンからそのまま混合気がマフラーより排出されています。(ボフッボフッというマフラー音)
  • 回転数が低いとエンジンが効率良く回らなくなります。(アイドリング時にエンジンが止まりそう)
  • エンジンを回す力が普段の2/3しか発揮出来ない。(坂道を登らない)

このようなことが症状として起きてしまいます。

LA300S エンジン不調の調べ方

さて、ミライースが1気筒作動してないことが分かりましたが

燃焼室(ピストン)3ヶ所のうちどこが悪いのかを外から見て判断することは残念ながらできません。

車両をコンピュータにて診断するとどこが失火(作動してない)しているとゆう判断をできる車種もありますが

コンピュータ診断機なんて一般人には持ち合わせていません。

そんな時の調べ方を紹介します。

※ご自身でされる際は自己責任でお願いします。

ピストンには点火プラグ、その点火プラグにはIGコイル(イグニッションコイル)が付いています。

まずはIGコイルが見えるようにバラしていきます。

LA300Sエンジン上部 画像
取付ピン 画像

L300Sミライースの場合、ピンを一ヶ所外し、空気の吸い込み口を外します。

IGコイル取付位置 画像

すると見えてきました。IGコイルが3つ。この中に燃焼室(ピストン)があります。

IGコイルボルト 画像

画像では固定ボルト外してありますが、IGコイルそれぞれについている固定ボルトを外します。

10mmのボルト固定です。少し固いですが頑張って外しましょう。

以上で下準備はOKです。それでは...

まず、エンジンをかけます。

続いてゴム手袋をつけてIGコイルを1ヶ所ずつ抜き差しします。

  • 左→変化なし
  • 中→エンジン止まりそう
  • 右→エンジン止まりそう

このような結果になりました。

※車種によってはコンピュータへ「失火」が記憶されてしまうため、緊急の方法として捉えてください。

診断結果としては左が点火してない!(機能していない)

なぜ変化のなかった左が原因なのでしょうか?

現在1気筒が機能していない状態で正常作動しているピストンのIGコイルを抜くと、2気筒が機能していないこととなりエンジンが止まりそうになります。または止まります。

その逆で、機能していないピストンのIGコイルを抜いても2気筒のままなのでエンジンには変化は起きません。

よって、左のIGコイルへ狙いを定めました。

L300S IGコイル?点火プラグ?ピストン内部?の原因追求

では、左のピストンのIGコイルが悪いのか、プラグが悪いのか、ピストンの中なのかを調べる必要があります。

次はエンジンを止め、IGコイルのカプラを抜き、左のIGコイルと他のIGコイルと差し替えてカプラを繋ぎ直します。

その後、エンジンをかけ、先ほどと同じようにIGコイルを1ヶ所ずつ抜いていきます。

結果、最初左についていたIGコイルを抜いてみてエンジンに変化なければIGコイルの故障

IGコイルを抜き変えたのにもかかわらず左の燃焼室で変化が出なかった場合はプラグまたはピストン内部の問題となります。

上記方法で調べた結果

今回のミライースは最初に左についていたIGコイルの不具合でした。

LA300S スパークプラグ イグニッションコイルの交換

ミライースのスパークプラグの交換サイクルは10万km毎となっていましたが

どうせならということでスパークプラグも3箇所交換します、イグニッションコイルは不具合のある1個だけ交換します。

全てのIGコイルを抜く前に不具合のあるIGコイルと他のIGコイルが混同しないように注意しましょう。

IGコイル新旧比較 画像

このように見た目では全然違いが分からないので、混同してしまった場合はまた一から調べないといけません。

まず、IGコイルについているカプラを全て外し3本とも外します

続いてその下についているプラグレンチを使ってスパークプラグを外します。

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こちらを使って緩めていきます。

スパークプラグ取り外し後 画像

3本とも外したら新しいものをつけていきます。

6万km走行後スパークプラグ 画像
新旧スパークプラグ 画像

スパークプラグはこのように煤で汚れたり、白化したりすると効率より点火できなくなってしまいます

今回は早めの交換でしたが交換サイクルをしっかり守るようにしましょう。

新しいスパークプラグを取り付けたら今度はIGコイルを取り付けます。

壊れているIGコイルを新しいものと入れ替え取り付けていきます。

空気の吸い込み口を取り付けピンで固定したらIGコイル、スパークプラグの交換は終了です。

問題なくエンジン始動もでき試運転で坂道も問題なく走れたので無事完了です。

まとめ

定期的なメンテナンスや走行中に異音や違和感を感じた際は「まぁいいや」ではなく、近くのガソリンスタンドや車検などをお願いしている整備工場へ相談してみましょう。

すぐに修理が必要な場合か様子見で良い場合かを判断してもらいましょう。

今回はすぐに判断することができましたが、先延ばしにしてしまうと更なる故障や修理が発生してしまいます。

今回はLA300Sのエンジン不調診断、IGコイル交換、スパークプラグ交換をしました。みなさんがより良いカーライフが過ごせますように!

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